動物病院がコンテンツマーケティングを行う際のネタの探し方(なぜ弊社がSEO支援に強いのか)
こんにちは。株式会社HUMOの高濱です。
インターネット検索順位対策(SEO)として、コンテンツマーケティングを行う動物病院さんは少なくありませんが、効果的な運用がなされているケースというのはあまり多くないように感じています。
実際のところ、まだしっかりと取り組んでいるところが少ないので、まだまだ今から取り組むメリットがあります。
今回は、そんなコンテンツマーケティングを行う際の考え方と、「とっておきのネタ元」を特別にお伝えします。
コンテンツマーケティングの基本は、需要があり、単価が高いものを狙う
コンテンツマーケディングは、例えば飼い主様にとって価値のあるコンテンツ(動物病院で多いのは、症例の解説記事です)の制作・発信をとおして、見込み顧客に自院を知ってもらい、最終的に来院してもらうことを目的とすることです。
来院につながれば最も理想的ですが、仮に来院に繋がらないエリアの飼い主様からでも注目されることで、結果的にその動物病院ホームページの評価が検索エンジン(グーグル)により高まり、結果的にホームページの検索順位が上がりやすくなるメリットもあります。
来院時には、できれば単価が高いものの方が経営にプラスですから、来院頻度(その地域で、その病気を診ることができるであろう頻度)を加味しながらネタ(検索キーワード)を探っていきます。
今回は、症例記事(病気の解説や、自院で治療を行った病気の解説)を作成するコンテンツマーケティングを想定してみます。
手順1:需要がある病気を調べ、治療費をチェックする
まずは、どのような病気で飼い主様が病院に来院しているのかについて理解する必要があります。長年病院を経営されていて、データが蓄積されている場合は感覚でどの病気が多いのかお分かりになると思いますが、このような方法もあります。
弊社の手の内を一部明かしますが、コンテンツマーケティングを行う際には、ペット保険会社が公開している、保険金請求が数が多い病気や保険金の額が高いものをまず確認します。
具体的にはこのような情報源を活用しています。(アニコムさん、アイペットさん、一方的ですが大変お世話になっております)
・アニコム家庭どうぶつ白書2020(アニコムグループ)
・ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2020(アイペット損害保険株式会社)
これらを見ると、犬・猫別に、どのような病気で保険金請求されることが多いのが、どの病気が単価が高いのかが一目瞭然です。
特に、アニコムグループが発表しているどうぶつの疾患統計では、犬種ごとに「他犬種に比べかかりやすい疾患」と、その疾患の年間診療費の「平均値」と「中央値」まで公開されています。
(補足:「平均値」は、データを足し合わせ、データの個数で割った値のことで、「中央値」は、データを小さい順に並べ、真ん中に来る値を意味します。二次診療施設では金額が高額になりがちなので、平均値はそれに引っ張られますが、中央値は極端な数字に左右されにくい数字となります)
手順2:自院の強みや土地柄と照らしあわせ、何をテーマにするかまとめる
手順1によって、動物病院全体でどのような疾患で来院され、どれくらいの金額を請求できているのかについて把握できましたが、次にやるのは「自院ではどこに着目するのか」を決めることです。
多く調べられているからといって自院の強みが反映されないテーマだと、その病院への通院モチベーションにつながりません(何もやらないよりかは良いですが)。一番しっくりするのは、その疾患を詳しく勉強している獣医師がいたり、専門医・認定医が在籍していたり、専門外来としてその疾患を専門的に診る獣医師がいることです。
また、その土地柄多い犬種がいるなどの事情があればそういったことを加味してテーマ決めをしましょう。
手順3:関連キーワードも入れてコンテンツ(記事)を作成する
例えば「骨折」というテーマでコンテンツを作成するとした時に、「骨折」というキーワードとともに調べられている検索キーワードをコンテンツに含めることがSEOでは重要です。
「骨折」というキーワードでは、「費用・痛がらない・症状・後ろ足・ギプスのみ・プレート・手術後・自然治癒・完治期間」などの検索キーワードが一緒に調べられています。
「費用」というキーワードからは、飼い主様が「大体いくらくらいかかるのだろう」と心配になっている様子や、「他院だとどれくらいかかるものなのだろう」と相場を確認するために調べていることが推測できます。
このように、メインで狙うキーワードと一緒に調べられている検索キーワードをうまく取り込みながら、飼い主様が知りたいと考えているであろう情報を考え、その疑問に対する答えを用意するのです。
とは言え、続かないと意味がないので、どのようなやり方・内容であれば続くのかを考えることが大事
コンテンツは継続的に描き貯めて(コンテンツは病院の資産です。私は書き「貯める」と表現しています)いくものですので、続かなければ意味がありません。負荷がかかりすぎて継続できないよりも、「このやり方なら続きそうだ」という仕組みを考え、取り組みましょう。
なお、弊社では多くの事例を扱ってきていますので、失敗しやすいケース、継続させやすいケースについてまでアドバイスが可能です。動物病院ホームページでコンテンツマーケティングに本気で取り組むなら、弊社にぜひご相談ください。