動物病院のゲーミフィケーション活用方法

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ゲームが持つ要素は人を魅了する

こんにちは。株式会社HUMOの江鹿です。

私自身も、思い返せば若かりし頃にはオンラインゲームというものにどっぷりとはまりこんでいた時期があります。

MMOPRGという類のゲームでしたがネット上で人々とチャットし、チームを組んで敵を倒しながらレベルを上げたり、珍しいアイテムを手に入れたりしつつ自キャラクターを育て上げ、時には所属する組織同士で戦ったりと、まぁ今考えてみれば何がそんなに楽しかったのだろうかな?と思うほどの熱中度合いでした。

昨今では、ゲームというとスマホゲームが主軸になっているかとは思いますが、自分の支払えるような金額をはるかに超えたお金をゲームに使ってしまうような社会問題を引き起こしたりもしています。ゲームをやらない人にはわからないかもしれないポイントであることは十分理解しつつも、それほどまでに熱中する魅力がゲームにもあるという一側面は否定できません。
そう、まず本日の投稿のために前置きとしておきたかった内容は、「ゲームには人を夢中にさせる」魅力がある、ということです。
これを否定してしまうと本日のお話は論理崩壊してしまいますので、兎にも角にも大前提として「ゲームには人を夢中にさせる要素がある」、これを大前提として本日の話をご一読頂けますと幸いです。

ゲーミフィケーションとは

ゲームがもつ要素を解明し、マーケティング戦略に活かすことをゲーミフィケーションと表現します。
当然、人によって魅力に感じるところは違うといったポイントは全く持ってその通りではありますが、ここではより一般論として捉える必要があります。
ゲームをやったことがある人であればわかるかもしれませんが、ゲームは最初にまず当面のゲームの目標が冒頭に与えられます。
そしてそのゲームの目標に到達するための細分化された段階的なゴールやそのために必要な要素が可視化されていきます。
ユーザーは、その可視化された要素を数値などによって把握しながら、現在の自分自身の状況の把握や改善(育成)などを行い、そして段階的な目標を一つ一つクリアしていく達成感を提供していきます。
また同時に、そのような過程を経験していくことによって、ゲーム内の自分の分身となるキャラクターへの感情移入や、「ここまで頑張ったんだから」という「辞めずらさ」を醸成していくことに成功していきます。
少々語弊がある表現を用いていますが、実際にはユーザーはこのような細かいポイントなどは感じることもなく、ゲームをすればするほどそのゲームが楽しくて楽しくて仕方がない状態にのめり込んでいくわけでして、つまりはそのゲームそのものの「ファン」が出来上がるわけです。
このような「要素」を、集客の仕掛けに応用し、自社のサービスやブランドのファンを獲得するために応用することがゲーミフィケーションになります。

ゲーミフィケーションを動物病院はどのように活かせるか?

当然ではありますが、獣医療を提供している動物病院は面白半分でゲーム的な要素を取り入れていくのは難しい側面もありますが、簡略的に「ゲーム」と「医療」を結び付ける必要は有りません。
ゲームが持っている「人々を魅了してやまない要素」を「獣医療サービス」に結び付けていきましょう、というのが当社の提言となります。
例えば、動物病院のサイトにメンバーログインページを作りリアルとバーチャルがより強く交わるプラットフォームの提供をしてみたりできると思います。
このログインページ内で、ユーザー同士が触れ合えるようなコミュニティーを作成し、ペットの写真を共有したり、多種多様の用意されたペットアバターを好きなように組み合わせて自分自身のペットにそっくりなペットアバターを作ってみたりします。
同様のサイトには、スマホアプリ上からログインできるようにして、いつでも動物病院へ連絡をすることが出来るようにしておけばそのスマホアプリからの来訪頻度向上を図ることが出来たり、ペットアバターに餌をあげるようなゲームを展開することによってペットアバターの成長を記録することができる形式をデザイン。
ペットアバターに与える餌なども色々な種類が用意されていて、その餌は実際の病院の方にも売っているペットフードなどと連携してあって、ペットアバターにゲーム要素として設定されている能力数値などがゲーム内ペットフードを与えることによって変化するようにすれば、実店舗で売られているペットフードの販売につながったりする可能性も模索できるかもしれません。
またそのようにして頻繁に来てもらえるページを作ることが出来れば、普段はあまり見てもらえていない場合も多い時期的な健診のススメやワクチン接種のタイミングをそのゲーム内で通知することが可能になったり、ゲーム内でペットオーナーが記録するペットの状態に対して、簡易的なアドバイスを発するように仕組みを構築し、病院への訪問を促すような仕組みもできるでししょう。
このような形で有効活用できれば、このゲーミフィケーションは動物病院の経営にも大きな影響を与えうるものだと考えられます。
※上記はあくまでも参考として述べているサンプルです。実際問題としては一病院が上記のようなプラットフォームに開発費を投入して採算がとれる事業モデルを作ることは容易ではない点は言及させていただきます。

無意識に活用されるゲーミフィケーション

もう少し概念的な話に戻します。
このゲーミフィケーションは、WEBサイトを基軸にして、イベント的なプロモーションを知ってもらったり、楽しんでもらったり、あるいは見てもらったページ以外のページや情報にも興味を持ってもらったり、毎日サイトを訪問してもらえるようにしたり、といったポイントに狙いを定めていますが、実際には動物病院のスタッフの研修やモチベーションを向上させるための施策といった点にも応用が可能です。
難しく考える必要は実はほとんど無くて、きっと無意識のうちにこのゲーミフィケーションは実体験をしてしまっていることが多いです。
特定店舗で配られるスタンプカードもゲーミフィケーションの要素ですし、スタンプラリーなども同様のアプローチをしている施策ですね。
ヤフーや楽天で買い物をしたことがある人であれば、複数店舗で買い物をすればポイントアップ(スタンプラリー)、といったような要素を見たことがある人が大半でしょうし、特定期間における購入金額の総額によって「ランク」が決まる、といった要素もやはりゲーミフィケーションの要素なのです。

ゲーミフィケーションの分類

  1. コミュニティ活性
  2. ブランディング
  3. リピート利用
  4. 問い合わせ獲得

それぞれに対してどのような企業がどの分類に所属する傾向が強い、といった分析も可能ですが、重要なのはそこではなく、これら4つの項目は動物病院にとってはどれも欲しい領域である、という点がより大切であると認識すべきでしょう。

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