動物病院ホームページが今すぐ取り組むべきSEO対策【ディスクリプション編】
動物病院ホームページのディスクリプションについて考えよう
こんにちは。株式会社HUMOの高濱です。前回は動物病院ですぐに対策ができ、かつ、SEOに効果のある「タイトルの設定」について書きました。今回はタイトルと同様、SEOの基本である「ディスクリプション」についてお伝えします。おそらく「ディスクリプション」という言葉を初めて耳にする方も多くいらっしゃると思いますが、何も難しいことはありません。
ディスクリプションとは何か
ディスクリプションとは、インターネット検索時にホームページのタイトルの下に表示される、「そのホームページの紹介文章」のことです。具体的には下記画像の赤枠の部分です。
普段からよく目にしていますよね。この説明文章のことを「ディスクリプション」と呼ぶのですが、これは設定が可能です。制作会社に文章の修正依頼を出すと変更に対応してもらえます。または意図的に設定をしないことで、グーグルに自動でホームページ内容を表示させることが可能です。(これもその旨を制作会社に伝えてください)
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ディスクリプションの設定がSEOに貢献する流れ
はじめに結論からお伝えします。ディスクリプションはSEO上有益です。SEOに貢献するまでの流れは下記の通りです。
- ディスクリプションを設定する
- 興味を持った検索ユーザーがクリックしてホームページを閲覧する
- ホームページのクリック率が向上する
- グーグルがそのホームページを「実際に見られている、役に立つサイトだ」と認識する(クリック率は検索順位に好影響を与える)
- 検索順位が上がる
ディスクリプションはSEOに直接的には影響がない
このディスクリプションは結果的にSEO上有効なのですが、直接的にはSEO上効果はありません。どういうことかというと、ディスクリプションを設定してもしなくてもグーグルはその情報を検索順位を検討する材料として使わないのです。ですから、設定しなくてもグーグルにとっては無関係なのです。
ディスクリプションは検索ユーザーにとっては有益である
「直接的」にはSEOにプラスの影響はないのですが、「間接的」には有益です。なぜなら、私たち検索ユーザーは「どのサイトを開こうか」と考えている時にこのディスクリプションを読み、クリックするかどうかの判断しているからです。データ分析企業のDynamical.bizが行ったアイトラッキング(※)データによると、タイトルよりもディスクリプションの方が読まれている時間が明らかに長いということがわかっています。
つまり、ディスクリプションを適切に設定することで検索ユーザーにそのホームページの有用性をアピールすることができるのです。検索ユーザーがこのサイトは「役に立ちそうだ」と思えばクリックするわけですから、ディスクリプションはクリック率の向上に一役買います。クリック率が高いとグーグルは「有益なサイト」だと認識するので検索順位を上げる、というわけです。(参考:動物病院のホームページを上位表示させるために知っておくべきグーグルの正体)
※目の動きからホームページのどの場所をどれほどの時間見ていたかを計測すること
削除: (引用元:dynamical.biz社 User behavior in SERPs. Eye tracking study July 2010)
検索キーワードは太文字で表示される
検索ユーザーが検索窓に入力して検索するキーワードがディスクリプションに含まれる場合、そのキーワードは太文字で表示されるので、検索ユーザーの目に留まりやすくなります。
これは「株式会社HUMO 事業」で検索した結果です。「株式会社HUMO」と「事業」というキーワードが太文字になっています。
動物病院の場合であれば、飼い主が検索する際に用いるキーワードをうまく設定すると、そのキーワードが太文字で表示されるようになり、目に留まりやすくなりますので効果的です。(参考:動物病院ホームページのキーワード選びのツールとコツ)
あえてディスクリプションを設定しないことも
ディスクリプションの最大文字数はここ数年でコロコロ変化しています。今日現在(2018年7月26日)、私が調べたところ最大文字数は124文字前後でしたが、つい数ヶ月前までは250文字前後であり、1年ほど前は120文字前後でした。この最大文字数はグーグルが修正を加えていますので、私たちにはどうすることもできません。
ではどうするか?方法は2つあります。
ディスクリプションを設定しない。
ディスクリプションを設定しない場合、グーグルがホームページの内容を読み取り、自動的にホームページの概要となる文章を引っ張ってきて表示させます。例えば、弊社の場合ですと、ディスクリプションは設定していませんが、このように正しく会社概要を引用してきてくれています。ディスクリプションの最大文字数が数ヶ月単位で変更している最中ですので、あえてディスクリプションを設定しないというのも立派な方法です。
キーワードを取り入れ、ディスクリプションを設定する。
ディスクリプションの設定にはコツがあります。先述の通り、最大文字数が変更しますので、必ず表示させたいキーワードは文章の前方に持ってくる必要があります。また、検索ユーザーがクリックをしたくなるような文章を書くことが重要です。(あまりにもディスクリプションが短かったりすることでグーグルが不適切だと判断したものは、自動で文章が変わることもあります)
ディスクリプションの記入例
具体例を挙げてみましょう。(ここでは120字を目安に書いています)
例1:一次動物病院として幅広く診察していることをPRする場合
【HUMO動物病院は港区麻布十番駅・六本木駅から徒歩10分です。無料駐車場3台あり。フィラリア、ノミ・ダニ、健康診断といった日常の健康管理から、怪我の治療、手術まで幅広く対応しています。「ペットは家族」という想いを胸に、丁寧に診察いたします。(120字)】
解説:動物病院の検索時に最も使われるのは地名です。そのため、地名を文章冒頭に入れました。また、日常の怪我などであれば名医に診てもらいたいというよりも、自宅からの近さや駐車場の有無で通院する病院を決めることが多いという考えから駐車場情報も重要と捉え、冒頭に入れています。
例2:整形外科に対する高い専門性をPRする場合
【HUMO動物病院は港区の整形外科を専門科とする病院です。骨折・前十字靭帯断裂・椎間板ヘルニア・膝蓋骨脱臼など整形外科関連の診療・治療を年間約◯◯◯件実施。専門知識を有するスタッフが、かかりつけの動物病院では対応が難しい症例にも幅広く対応。】(119文字)
解説:整形外科でお困りの方は、ある程度遠方からも来院いただける可能性があると考え、地名は港区のみを表示させています。セカンドオピニオンの飼い主の来院も見越し、病名も複数記述(飼い主が既に病名を把握しており、病名検索する可能性があるため)。年間の診療数を出すことで実績があることをで客観的にPRしています。
グーグルが正式に表明している注意事項
グーグルはディスクリプションの設定方法において、避けるべき方法を明示しています。
- ページの内容と関連のない description メタタグを記述する。
- 「これはウェブページです」や「野球カードについてのページ」のような一般的な説明を使用する。
- キーワードだけを羅列する。
- サイトのドキュメントの内容をそのまま description メタタグにコピー&ペーストする。
- (引用:Search Console ヘルプ 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド)
要約すると、きちんと意味のある内容を設定しましょう、ということですね。