動物病院のホームページとブログ運用のコツ(前編)
ブログをなんとなくやっていませんか?
こんにちは。株式会社HUMOの高濱です。
今回は皆さんの動物病院でも運用されているかも知れない「ブログ」についてお話をします。
いきなりですが、現在ブログをやられている方にお伺いします。
そのブログの目的は何ですか?
と言うのも私たちがこれまでに見てきた動物病院さんの多くから次のようなお声をいただくからです。
「ブログはSEO上やったほうがいいんですよね?」
「他の動物病院さんでもやっているからうちもやっている」
今回はブログの役割について考えてみたいと思います。
動物病院はなぜブログをやるべきなのか
ずばり、「集客」に効くからです。
弊社は集客に強いホームページ作成会社として集客支援を行っていますので、ブログはできれば書いてくださいとお伝えしています。理由は2つあります。
1、顧客との関係構築になる
2、SEO対策に繋がる
1、顧客との関係構築になるから
※SEOとは「検索からお客さんをたくさん呼び込む取り組みのこと」です。(動物病院ホームページにおけるSEOの基本とスマホ化の重要性)
ブログは顧客との関係構築に一役買います。
ブログ上で動物病院で働くスタッフの素顔や動物病院の一コマを掲載することで、お客さん(飼い主さん)に素の状態を見せることができ、親近感を抱いてもらうことが可能です。ホームページの情報だけだと内容が堅い、という場合には特に有効です。また、親近感を得に行く以外にも、院内の自慢のスペースやサービスをPRすることでブランディングとしても使えます。
人には接する機会が多ければ多いほど、好感をいだきやすくなるという「単純接触効果(ザイアンス効果)」と呼ばれる心理学の効果があることが知られています。例えば初めて聞く音楽を何度か聞くうちにいつの間にか好きになっていた、というものです。
この効果を用いお客さんに対して継続的にポジティブな情報発信を行うことで、気づいたらあなたの動物病院に対し好意を抱いてもらうことに繋げることができます。
さらに、お客さんがあなたの動物病院のブログを気に入ることで、今までよりも短いスパンで頻繁にアクセスしてくれるようになるかも知れません。そうなるとブログの閲覧数が増え、グーグルは「このサイトは人気があるんだな。ということはお客さんの役に立っているサイトなんだ」と認識するようになる可能性が高まります。
グーグルがそのサイトに高評価をくだすと、このサイトは内容がしっかりしているので多くの人の役に立つ=グーグル検索時に上位に表示させよう、という判断に繋がり、結果的にSEO対策となります。
[aside type=”warning”]目的なき情報発信は要注意。
更新することだけが目的となり、お客さんが求めていない情報を更新し続けるのは意味がありません。例えば「ご飯を作りました」系の記事や「◯◯の映画は面白かった」系の「行動報告のみ」、「感想のみ」の文章の記事のことです。それらの記事がお客さんの役に立つ、もしくは面白い、気づきが得られるものであれば良いですが、ただただ更新のための自分目線の情報発信であればブログをやる意味はありません。[/aside]
2、SEO対策に繋がるから
SEO対策を行う上で大事なのは「お客さんの役に立つ情報」だと以前書きましたが、ブログがこの点と繋がってきます。
例えば、ブログ内でお客さんの疑問点とそれに対する獣医師の答えがあれば役に立ちますよね。今の季節であれば「フィラリア注射の時期と時間・料金の目安」等が挙げられます。
フィラリア対策をするために動物病院を探しているお客さんがいるとします。
その方が「フィラリア 動物病院」と検索しインターネット検索をした場合、グーグルは検索した方の位置情報を用いて、近くの動物病院の内、フィラリアに関する情報が充実しているところを出そうとします。
適切な情報がブログ記事内に含まれ、定期的な情報発信が行われていることで、グーグルは「このサイトはユーザーの役に立つ」と考える可能性が高まり、結果的に上位表示に繋がりやるくなるのです。
フィラリアに関する情報はブログ内に書かなくとも、はじめからホームページ内に掲載されているところも多いと思います。そうであったとしても、ブログ内で「今年のフィラリア注射が始まりました」や「今日は◯匹のワンちゃんにフィラリア注射を行いました」という情報を発信することで、グーグルならびにお客さんに対し、「フィラリアに関する最新情報が掲載されている」ことを伝えることができます。
ブログの運用方針を固めた上で、更新しよう
ブログの良さはどんどん情報を追加できることです。
ホームページ内にどんどん情報を追加すると見づらくなってしまいますが、ブログだと更新する前提のものなので、取り入れていきたいキーワード(フィラリアという言葉や病気名など)を自然に掲載することが可能です。
誰も見ない記事を更新するのではなく、お客さんが読みたくなるような内容に、取り入れていきたいキーワードをうまく融合させて効果的な情報発信を心がけましょう。
なお、グーグルは医療に関するページは「情報の新しさ・更新性」も重要であるとガイドラインに定めていますから、情報の新鮮さも重要なのです。(Google検索品質評価ガイドラインで新たに追加された“YMYL”とは)