自院を飾って見せたくない、そんな動物病院向けホームページ作成術
謙虚な動物病院さんは多い
こんにちは、株式会社HUMOの高濱です。動物病院の先生によっては、「当院はそんな表立って病院のことをPRしたくはないんです」と仰います。自院のPRよりも動物病院としての医療技術で勝負しているというそのお気持ちに対し、尊敬の念を抱いています。
そんな先生方には知っておいていただきたいのですが、病院をPRするにも多くのテクニックがあるのです。
なお、以前も書きましたが、動物病院は知られていないと存在しないも同然ですし、ホームページも閲覧されないと開設する意味がありません。
(参照:動物病院ホームページ「知られていない」のは「存在しない」と同義である)
動物病院の見られ方、に対する要望
動物病院によって自院をどのように見せたいかは異なります。病院の定めるメインのターゲット層によっても変わるでしょうし、先生の好みもあるでしょうし、診療内容、病院の内装・外装も関係してくるでしょう。
弊社の経験では、このようなケースがありました。
- 自院を飾って見せたくない
- 専門性の高さを感じさせたい
- カフェのようなテイストにしたい
- 医療感を強く出したい
- 楽しさ、キャッチーさを出したい
- 清潔感を第一に出したい
- 安心感を前面に出したい
- 院長を目立たせたい
- スタッフの暖かい雰囲気を出したい
また、このような相談も少なくありません。
- 当院には特にウリがないのでどうしたら良いか分からない
このような要望に対し、弊社のような制作会社がどのように形にするのは各社の腕の見せ所です。そもそも、動物病院毎のカラーの違いを理解できていないと適切に表現できませんので、あなたの動物病院の特徴を理解してもらえる制作会社を選びましょう。
情報を適切に出すことは飼い主の役に立つ
自院を飾って見せたくない動物病院さんにまずお伝えしているのは「華美に見せる必要はない」ということです。
ホームページをリニューアルするとなると、そんなに大々的にうちはすごいです、と出したくないと仰る先生もいますが、それは表現方法の問題です。
例えば、そんな先生には私はこうお伝えします。
「先生、ホームページは飼い主が見るものです。飼い主が正しく貴院を理解できるように表現しましょう。」
以前、ある病院さんに伺ったのですが、その先生はある専門科の認定医なのですが、まだまだ勉強中だからホームページで謳うには至らないと仰るのです。
しかし、その科目の認定医が在籍している動物病院を探している飼い主からすると、ホームページにそれが記載されていないと、認定医が在籍する遠くの病院へ通う必要が出るかもしれません。
これは私が例に挙げたケースが認定医だからあてはまるわけではありません。飼い主は初めて通院する動物病院をネットなどで比較検討するものですが、院長の生い立ちや想いに共感してあなたの動物病院に通いたいと判断されることもあるのです。
発信する情報がひとりよがりになってはいけませんが、適切な情報発信は飼い主の役に立つと言えます。
謙虚な動物病院におススメの表現方法
基本は「事実を淡々と述べること」です。伝えようとしないものは、伝わりませんからまずはきちんと文字で伝えることに主眼におきましょう。
そのうえで、具体的な表現方法には次のようなものがあります。
テキスト(文章)
上述のように、飾らずに事実を述べましょう。掲載しないことは伝わらないことを念頭に、伝える努力をしましょう。強調する形容詞をつけすぎない方が良いです。(NG例:非常に、とても、明らかに等)
写真
素材ばかりだと、狙ったイメージが出しづらいため、カメラマンを入れて撮影を行いましょう。動物病院スタッフが実際に診療・治療しているものの方が病院独自の写真となり、他院との違いが明確になりやすいです。
写真はホームページのイメージを左右する大きな要素です。カメラマンには、どういった写真を撮りたいのか、参考となるホームページでイメージを伝えると同時に、どういったシーンの写真を撮りたいのか相談するようにしましょう。
デザイン・カラー
ターゲットとなる飼い主の層をイメージしながら、自分の好みと合うようなデザインやカラーにしましょう。あまりにデザインに走るのは禁物です。ホームページは芸術作品ではなく、集客・採用のための病院案内です。
実際にはどういうデザインが良さそうか悩むことも多いと思います。その場合は、ほかの動物病院や歯科のホームページを参考にすると良いです。
伝える努力をしないと伝わるわけがない
冒頭にも書きましたが、動物病院は知られていないと存在しないも同然ですし、ホームページも閲覧されないと存在する意味がありません。もちろん、自然に病院の良さが伝わるのが理想ですが、それに頼って情報発信せずに見込み客を逃すのは機会損失です。
ホームページを作ることと、オーバーに表現することは別物です。華美に見せることなく、貴院の魅力を引き出すことのできる、そんなホームページを作成し、集客・採用に繋げていきましょう。
弊社ではクライアントのご要望に沿いながら、成果を出すことにこだわって制作を進めますので、ホームページの表現方法でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。