動物病院のインターネット(ホームページ)集客はなぜ必要なのか?
犬猫の飼育数は減少、動物病院は増加の中でどう戦う?
こんにちは。株式会社HUMOの高濱です。
いきなり悲観的なことを書くようですが一般社団法人ペットフード協会の発表によると、2017年は10年前と比べると犬の飼育数は約30%、猫は約7%減少しています。日本の人口が2008年から減少をしていることから、犬猫の飼育数はこれからも減少し続けると考えられます。
(なお、近年は猫の飼育数が犬を飼育数を超えました。キャットフレンドリークリニックの認定を目指す動物病院が増えているのもうなずけますよね。)
しかしながら動物病院の数は増えていますから、今後動物病院の競争は激しさを増し、生き残るには今まで以上に知恵を絞る必要があるでしょう。
出典:農林水産省
さて、そんな動物病院が採るべきインターネット集客について今回は考えてみたいと思います。
その前に、これまで行われてきた集客方法について見てみましょう。
どのように集客をするか?
動物病院は集客をし、治療・予防を行ってはじめて収益があがります。当然、来院してもらうためにはまず自院を知ってもらわなければなりません。
ではどのように知ってもらうかについて、まずはインターネットを使わずに行うことができる方法を挙げてみます。
・動物病院の前に大きな看板を設置する
・動物病院のある地域の電信柱などに広告を掲載する
・動物病院のある地域に新聞の折込チラシを配布する
・動物病院のある地域にポスティングを行う
・動物病院のある地域でラジオCMを行う
・動物病院のある地域でテレビCMを行う
情報発信の対象や費用に応じて、様々な集客方法があり、ケースバイケースで使い分ける必要があります。
インターネット(ホームページ)集客の特徴とは?
では今回のテーマである、インターネット集客の特徴についても考えてみましょう。
メリット:
マスに向けた情報発信が行えるので、周辺地域外のお客さんも集客できる
携帯電話(スマホ)の利用率、利用時間が伸びてきているので幅広い層にアクセスしてもらえる可能性がある
HP内の情報量をコントロールできるので、お客さんに正しく病院を理解してもらえる
更新性の高い情報を好きな時に発信できる(院長の休診など)
デメリット:
更新作業が面倒
ホームページ作成費用には幅があり、いくらが妥当か不明
何を掲載したら良いのか分からない
このように見ると、インターネットは実は幅広いお客さんに対しても有効であり、かつ、毎日24時間稼働しつづけるので、例えるならこういえるでしょう。
「コスパの良い営業マン」(しかも不平・不満を言わない)
ブラック企業という言葉がもてはやされていますが、ホームページは黙々と残業代の心配無しに働いてくれます。(笑)
ただし、ホームページの運用で気をつけていただきたい点があります。既存の仕事がある中で突然スタッフに「インターネット関係は全て任せる」となっても、スタッフの立場からしたら「どうして私がやらなきゃならないの?仕事が増えて大変、、、」となってしまいます。なぜやる必要があるのか、なにをやる必要があるのかについてはスタッフと十分なコミュニケーションが必要です。
これまで多くの動物病院さんを見てきた経験を基にすると、正直なところ院長がインターネットの集客方法をよく理解しないまま運用を院長自身で頑張る、またはスタッフに丸投げしてしまっていることが多く、それでは効果が出づらいだろうな、と思う場面があります。
インターネット集客の具体な方法
インターネットを使った集客と一口にいっても、方法はたくさんあります。
・ホームページ作成、運用
・リスティング広告
・SNS(ツイッターやフェイスブック、インスタグラム、LINE)運用
・ブログ運用
最近のトレンドは、グーグルなどの検索エンジンなどで検索した時に上位にホームページが表示されるよう、ホームページとSNS(特にLINE@)、ブログ運用をセットにして運用することです。
ただ、ホームページを作成してもそれが見られない(見られないというのは存在しないのとほぼ同義です)のでは意味がないので、「いかにホームページやSNS、ブログを見てもらうか」を設計することが非常に重要となります。
ホームページは新規顧客獲得に向いている
来院されるお客さんを「既存客」と「新規客」に分けた場合、あなたの病院にとって大事なのは「新規客」ではないでしょうか?既存客はしっかりとフォローし、満足していただく必要があるのは言うまでもありませんが、経営の観点からすると継続的な新規客の来院は非常に重要です。ではいかに、まだあなたの病院に来たことがないお客さんを呼びますか?
お客さんが動物病院を探すタイミング、それはフィラリアなどの予防注射や怪我をしてしまった時などが多いはずです。お客さんがどのように動物病院を探すかについて、考えられる行動は主に下記の3つではないでしょうか。
①インターネットで検索する
②記憶にある動物病院をたどる(=見かけたことのある家から近い病院や評判の良い病院)
③飼い主友達などに動物病院情報を聞く
仮にあなたが体調を崩し、病院を探す場合はどうしますか?
上記の①〜③のうちのどれかで検索する方が多いと思います。
この①〜③のお客さんの行動のうち、自院で今からでもコントロールが可能なのは①インターネットで検索する、です。対策する方法は、インターネットで情報発信を行うこと、つまりホームページやSNSのアカウント作成・運用です。ですから、動物病院にホームページは必要なのです。
インターネット(ホームページ)はもはや必須ツール
今回はインターネット(ホームページ)での情報発信に力をいれ、お客さんが「通いたい」と思える仕組み作りの重要性についてお伝えいたしました。